インプラントの安全性について②【中目黒にある歯科医院・有馬歯科医院】
2021/08/18
インプラントのリスク
インプラント治療が100%安全とは言い切れない以上、リスクをしっかりと把握しておく必要があります。
・血管や神経の損傷のリスク
インプラント治療で発生するリスクには、お口の中の大きな血管を手術中に傷つけてしまうことによる「大量出血」や、あごの骨の中を通っている神経を損傷することによる「唇の麻痺」などがあります。
事前検査が不十分である場合や患者様の全身の健康状態を十分に把握していないなど、適切に治療が行われない場合には再手術が必要になることもあります。
これらのリスクは治療前にお口の状態を入念にチェックし、血管や神経の位置を正確に把握した上で手術を行えばほとんど発生することはありません。
・細菌感染のリスク
万が一治療中に細菌に感染するとインプラントの周辺に炎症が起きてしまい、インプラントが定着しない、抜け落ちる、といった不具合が発生することがあります。感染対策を万全に行うことで細菌感染を未然に防ぐことができます。
・インプラントと骨が付かないリスク
インプラントを骨の骨に埋入し、時間を置いて骨とインプラントが結合して定着することで天然歯の時と同様に食べ物を噛むことができるようになります。
しかし稀にインプラントが骨と結合せず、グラグラと動いてしまうケースがあります。
悪くなってしまった歯を治療せずに放置していると、歯を抜いても歯の周辺組織が健康な状態になりにくく、インプラントを埋入しても定着しません。
また、万が一顎の骨が溶けてしまっているほどに悪化している場合には、なるべく早く抜歯をする必要がでてきます。
顎の骨に人工の骨を移植するなど、必要な骨を作る治療をしてからインプラント治療を行うことによってインプラントがぐらついてしまうリスクを回避することができます。
・アレルギーのリスク
インプラントの素材には身体に調和しやすいチタンが使用されています。チタンはすでに人工関節や頭蓋骨の代用として医療技術で使用されるほど高い安全性が認められている素材です。チタンは金属ではありますがアレルギーの発症が極めて低いのです。
しかしながらアレルギー反応が出る可能性はもちろんゼロとは言い切れません。
金属アレルギーがある方やアレルギー反応がでてしまわないか不安という方は、事前に皮膚科などでアレルギーテストを受けておくと安心です。
【インプラントは信頼できる歯科医院を選びましょう】
外科手術が必要であることから100%安全とは言い切れないものの、長年研究が行われ、歯科医療技術も日々進歩し、現在では安全に行われるようになっているインプラント治療。
インプラント手術を行う場合には、インプラントを埋入する本数や手術の難易度に関係なく、歯科用CTを使用して事前に撮影をし、状態をしっかりと把握した上で手術を行うことで考えられるさまざまなリスクを低くすることができます。
インプラントを成功させるためには、経験と治療実績が豊富な歯科医院で治療を受けることが重要なポイントになります。
当院ではCTを完備し、手術は慶応義塾大学病院歯科・口腔外科に所属する口腔外科学会認定の専門医が担当します。
私なら、たまにしか手術しない歯科医師より、毎日のように手術してる歯科医師から手術を受けたいと思いますが、どうでしょうか?
インプラント治療を受ける際には、インプラントに対しての正しい知識があり、なおかつリスクを避けるための十分な対策をとっている歯科医院を選ぶようにしましょう。